進 級
クラシックバレエを始めて数年経過するとクラスのレベルが上がります。
それはお教室にもよりますが、大まかに見て幼児から児童への時期、小学中学年から高学年。
そして中学校への進学後。
あとは大人のクラスということで最終的にはみんないっしょのクラス(上級)へと向か うことになります。
進級に関しては、スタジオの教師としては、周囲のざわめきも多少は気になるところです。
何が気になるかというと、父兄の方々の反応です。(^_^;)
当スタジオでは「みんな一緒に」進級するよりも、個人個人に準備が整えば、
その子に合わせて進級のご案内 をするといった風にしています。
このシステムは生徒を個人として見るという観点でGOODと思っているのですが、
別の見方をすれば、落とし穴がありました。
それは、同年齢で同時期に始めた生徒さんが複数いて、
その生徒さんそれぞれの習得ペースが異なっている場合に起きました。
先に進級した子は何の問題もないのですが、
困ったことに進級の案内の遅くなった子のほうの親御さんがあわててしまいます。
「なぜ、うちの子は進級できないのか?!」と。
生徒さんにはその子その子の習得ペースがあります。
じっくりのんびり派もいれば、せかせかハイスピード派もいます。
最終的にはバレエを続けてさえいれば、必ず上のクラスへと進級しますので、
長い目で見てあげてもらえればと思うのです。
お子さん本人がバレエを好きでさえあれば、 大丈夫と。
確かに高レベルになってくれば、本当に進級に関してはシビアになります。
基礎力ができていないところへ複雑な動きのレッスンを することは悪い癖がつきやすいからです。
でも、小学校低学年の初級程度であれば、そんなに深刻に悩むことはありません。
お子さんの行く末が心配なのは、親心としてごくごく自然なことでしょう。
けれど、勇気を出して、お子さんの持つ可能性というものを信頼してあげていただきたいと思います。