発表会費 その1
バレエというと、「うわぁ〜!お金かかるんでしょ?」ほとんどの人がそうおっしゃいます。
また、スタジオへの問い合わせで もほとんどの方が発表会費について心配そうに尋ねてきます。
私自身も習う立場(正確に言うと主宰する以前)の時代はそうでした。
「どうしてこんな にお金がかかるんだろう?!」
「先生がぼったくっているんじゃないか?」
そういう風に不満を感じていたことがありました。
(今となっては恥ずかしい限りですが・・・苦笑)
けれど、スタジオをオープンして、初めての舞台を設けたときに、その疑問と不満はふっとんでいきました。
ホントにお金がかかるからです!
スタジオの規模や舞台の規模によりますが、発表会の参加費(個人負担分)は
今の相場だと、5万円あたりから上はン十万までとあるようです。
発表会費とはその舞台設定にかかる費用総額を出演する生徒で分担という性格のものです。
ですので、ある一定の条件の舞台であれば、
生徒数が多ければ多いほど、ひとり辺りの負担金額は小さくなります。
一般の方が気になるところは一体何にお金がかかるのかということでしょう。
スタジオによりま すので、ここではうちの場合でお話ししますね。
金額的な部分は、地域による格差、業者によったりして幅が大きいため、ここでは伏せておきますね。
● 会館使用料金(本番と舞台稽古日)
● 会館ホール使用の際の付帯設備費
● スタジオ使用料金(発表会の練習のために借りたスタジオの使用料)
● 舞台監督日当
● 大道具スタッフ日当
● 大道具レンタル料
● 照明スタッフ日当
● 照明機材レンタル料
● 音響スタッフ日当
● 本番用の音楽編集費
● CD(本番用音楽の音源として)
● メイクスタッフ日当
● 袖付きスタッフ日当
● ゲスト出演費
● プログラム デザイン&印刷費
● スタッフ飲食費
● 通信費、交通費
● 事務費
● 人件費(うまく運営できれば出てくる。スタジオスタッフは半ばボランティア)
● その他雑費
大体こんなものでしょうか?
ひとつひとつの具体的な金額は作品の内容などの違いで変動しますのでなんともいえません。
会館使用料ひとつとっても設備により、ピンからキリです。
やはり安かろう悪かろう的なところもありますし、高くて「ムムム?」のこともあります。
もちろん逆のこともあります。だから何とも評価しがたい・・・そんな感じです。
今でも「え″え″っ?!」と思うことなどしょっちゅうです。(笑)
一般の方々にとってはこんなにお金をかけるんだし、それなりの成果をと思うのは当然ですよね。
ちなみに私はこう思うことにしています。
「沢山の人が自分達の踊りを見に来てくださる。
そのために沢山の人が裏方として支えてくれている。
それだけのことは今自分がかける費用とでは比べようがないくらい貴重な経験、体験だ。
これは自分にとって大きな成長につながること。この機会を大切にしよう。」
いかがでしょう?
私も参加者の皆さんの期待に応える舞台を創ろうといつも意気込んでおりますが、
なかなか理想と現実のギャップは厳しいと感じています。
それは多分、どのステージにおいてもいえることなのかもしれません。